Three Snowmen

子ども達と過ごした日々

山寺の階段の思い出

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今朝、Eテレの「日本語であそぼう」で山形県の山寺が出ていました。松尾芭蕉の有名な俳句「閑かさや岩にしみ入る蝉の声」が詠まれた場所です。だいちゃんは小学校で俳句を習っていて、テレビと一緒に「閑かさや〜」と詠っていました。

それで思い出したのですが、山寺に旅行したことがあります。あっくん・ちぃちゃんが生まれる前です。近くまで行く用事があり、松尾芭蕉で有名なお寺があると聞いてだいちゃんと2人で行きました。

山寺の奥之院は1000段を超える石段を上った先にあります。旅先の下調べをせず、文学の知識もない私は、山寺駅に着いて初めて石段の存在を知りました。果てしなくどこまでも続いているかのような石段を前にして、正直そのまま帰りの電車に乗ってしまおうかと思いましたが、「せっかく来たのにもったいない」という貧乏性な性格が顔を出し、だいちゃんを励まして石段を上ることにしました。

当時だいちゃんは2歳半。でも周りを見ればそれ位の子どももチラホラいたし、やってやれないことはないだろうと思ったのです。だいちゃんは体力のある子でしたしね。

でもダメでした。。芭蕉が発句したとされるせみ塚のはるかはるか下方でだいちゃんは歩かなくなりました。貧乏性な私は「ここまで上ったのにもったいない」とだいちゃんを抱っこして石段を上ることにしました。すごくしんどかったです。だいちゃんは重たい子だったし、山登りをすることになるとは思っていなかったので荷物も多かったし。頑張ってせみ塚は見ました。でも、仁王門に着いたところで私の体力も尽きました。奥之院まで行くのは諦めました。

しばし休憩し、「のんびり帰ろう」とだいちゃんとゆっくり石段を下り始めたら、だいちゃんが「トイレに行きたい」と言い出しました。トイレは石段の始まりの山門まで戻らないとありません。泣く泣くだいちゃんを再び抱っこして、石段を大急ぎで下りました。全部私が悪いのですが、まぁさんざんな思い出です。

テレビで山寺を見ているだいちゃんに「ここ行ったことあるんだけど、覚えてる?」と尋ねたら全く覚えていないとのこと。あんなに大変だったのにもったいない。古い写真を引っ張り出してきてだいちゃんに見せました。行きしなの山寺駅と、石段の序盤にある芭蕉の像で近くの人に撮ってもらった写真です。この先の苦難をまだ知らず、だいちゃんも私も笑顔で写っていました。ちなみにこれ以降の写真はありません。疲れすぎていて写真を撮っているどころではなかったのです。せっかくだから仁王門の写真くらい撮っておけばよかったな。